きななちゃん物語
きななちゃん
三の章 栗の精霊さんがやって来た(前編)
その5
それを聞いたきななちゃんは、「どうしてカラスノエンドウの精霊さんは、カラスノエンドウさんを励ますおつとめをしないで色々なところに行ってしまうの?」と少し疑問に思ったんですが…、
カラスノエンドウ君が続けて、「でね、僕ももうすぐしたら、黄色っぽくなってきちゃって枯れてしまうじゃん。だからそれまでにね、その精霊さんにいっぱい教えてもらったことを、全〜部、きななちゃんに伝えちゃいたいなぁって思ってるんだよ。」と言ったので、きななちゃんは最初の小さな疑問がスッとんでしまって、胸がとても熱くなって、なんだかしゃべるのも苦しいぐらいの気持ちになってきました。
でもなんとか「うん、ありがとう、きなな、もっとがんばるね。」と言うと、カラスノエンドウ君は、「うん、じゃぁ、また色んな曲吹いてみてよ」と言うので、きななちゃんは、今胸がジンとしている気持ちをそのまま曲にして吹いてみました。
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