きななちゃん物語
きななちゃん
二の章 カラスノエンドウくん
その1
カラスノエンドウ君から声をかけてもらった次の日から、きななちゃんは、大豆畑で唄を歌うおつとめが終わったら、カラスノエンドウ君のところに行って、サヤを一つだけ分けてもらって笛の練習をすることにして…、今日で5日目か6日目ぐらいなんですが…。
3日目ぐらいからかなぁ、きななちゃんもだんだん笛を吹くのが上手くなってきて、結構思った通りの音も出せるようになってきたんですね…。でも、その頃からカラスノエンドウ君は「いいねぇ、きななちゃん。じゃあ、今度は今のをちょっと違う音階に変えてみたら?とか、そこを半音さげてみたらとか、メジャーだとかマイナーだとか、最近は洋楽的な音階を聞くとファイトが出るお豆さんも結構いるんだよ〜」とか、なにやら音楽の専門用語を使って、難しいアドバイスをしてくれるようになりました。
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