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きななちゃん
一の章 きななちゃんの誕生
その2
それで、その丹波のお里には、 何百年に一回のこともあれば、数年に一度のこともあったり、 とにかく気まぐれになんだけれど、 キラっとだったり、ボンヤリだったり、 赤かったり黄色かったり、 なんだか光る大豆の実がなるそうで……。
ある年、そんな丹波の里に、 もう何回目になるのかよく分からないんだけれど、 あかね色っぽく光る大豆の実がなりました。
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